トップページ ＞いつか私にしかつくれない漬物を　田中美智子さん いつか私にしかできない漬物を　田中美智子さん ( 留萌市 ） 北風が冬の訪れを告げる頃、田中美智子さんは、冬野菜が吊るされた軒先や漬物支度をする祖母の後ろ姿に重ねて、凍（しば）れかけの鰊漬けのシャリシャリとした食感を思い出す。鰊漬けは、この地に伝わるなじみ深い漬物のひとつである。 留萌生まれで、父親の転勤を経て地元に戻った美智子さんは、青果業を営む欽也さんと出会い結婚。「これが田中青果の味です」と、自信を持って勧める『やん衆にしんづけ』は、田中家自慢の漬物だ。美智子さんは店舗での販売のみではなく、百貨店の物産展へも精力的に出店し、本州で暮らす道産子達にも望郷の味を届けている。 野菜ソムリエとも呼ばれる『ベジタブルアンドフルーツマイスター』の資格を持つほどに、野菜好きな美智子さんの今の目標、それは、オリジナルの漬物を作ること。そのために、次々と浮かぶレシピをまとめている。 伝統食である鰊漬を継承しつつ、新たな伝統食になるかもしれない『私の味』を生み出そうとしているのだ。 伝統の味を伝える田中美智子さん （株）丸タ田中青果 住所　留萌市栄町2丁目 電話 0164-42-0858 営業時間　10：00～18：00 定休日　なし アクセス　 JR留萌駅から徒歩3分 中央バス留萌ターミナルから徒歩3分 欽也さんこだわりの書による商札も漬物をひきたてる 田中青果の「やん衆にしんづけ」は道産子の味 2008.11.20 留萌市 TOPにもどる